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LET'S DO IT -愛は思うまま- : ウィキペディア日本語版
LET'S DO IT -愛は思うまま-

LET'S DO IT -愛は思うまま-』(レッツ・ドゥ・イット あいはおもうまま)は、1978年10月25日に発売された吉田美奈子通算6作目のスタジオ・アルバム
== 解説 ==
原版制作会社は変わらないので、ディストリビューション・カンパニーが変更されただけだったが、本作はアルファレコード移籍第一弾として1978年にリリース。以後1983年の契約満了まで本作を含む5枚のアルバムが同社から発表された。
本作『愛は思うまま』はジーン & ビリー・ペイジのプロデュースのもと、ハリウッドにあるフィルムウェイズ・ハイダー・スタジオでレコーディングされた。前作『TWILIGHT ZONE』〔『TWILIGHT ZONE』 1977年3月25日発売 RCA ⁄ RVC LP:RVL-8005〕でより明確に打ち出された、自身の音楽を自らの手でコントロールするというスタンスから再び離れた印象がある作品となった背景には、当時社長だった村井邦彦ロサンゼルスでジーン・ペイジ(Gene Page)と契約し、“契約したからこういうアルバムを作ってくれ”と言われたことに起因しているという。吉田は「また社長が迷っちゃったんですね。あちらとの契約が済んでしまっていたのでしょうがないな、ロサンゼルスか、いやだなあ、と思ったけれど。契約って、お互いの義務とか保証とかで成り立っているんで、今何をするべきかってことを考えると、別に親切にはなりたくないけれど、お互いに歩み寄らないと意味がないじゃないですか。だから、やりますけど…、“…”の部分が私に任せてくださいと。ハリウッド・サウンドにならないようにと、ガッチリとヘッド・アレンジしたものを日本でセッションしていたミュージシャンたちを呼んで録って、そのテープを向こうに送ったの。できあがったレコードは“なんだ、デモ・テープに弦とホーンが入っているだけじゃない!”とポンタが言ったような感じのものでした」という。結果としてソングライターとヴォーカリストとの配分が明瞭になり、独自の作風は維持しつつも、歌そのものに焦点が絞られた作品となった。
「愛は思うまま」「海」、そして「猫」(『扉の冬』〔『扉の冬1973年9月21日発売 SHOW BOAT ⁄ TRIO LP:3A-1004〕収録の「ねこ」とは別曲)は後にアルバム『IN MOTION』〔『IN MOTION1983年3月25日発売 ALFA LP:ALR-28048〕に、大幅なリアレンジで収録された。
山下達郎が作曲した3曲のうち「雲のゆくえに」は、山下も自身のアルバム『RIDE ON TIME』〔山下達郎RIDE ON TIME1980年9月19日発売 AIR ⁄ RVC LP:RAL-8501〕に収録したほか、「時よ」はライブ・アルバムIT'S A POPPIN' TIME』〔山下達郎『IT'S A POPPIN' TIME1978年5月21日発売 RCA ⁄ RVC 2LP:RVL-4701/2〕で取り上げている。
「I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE」はリタ・クーリッジRita Coolidge)のヒット曲として知られる、本作唯一収録のカヴァー。のちにリカット・シングルでリリースされた〔「愛しているからさよならを -I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE-」 1979年10月21日発売 ALFA EP:ALR-1018〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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